テンプレート説明
複雑なプロンプトの作成をせず、役割や目標を指定するとOpenAI社のAPIを使用してAI目標の達成に必要なアクションを考えて実行してくれるオープンソースのAIツール。
仕様
インストールOS
OS | バージョン |
---|---|
Ubuntu | 22.04 |
主要ソフトウェア
パッケージ | バージョン | ライセンス |
---|---|---|
AutoGPT Server | v0.6.12 | MIT License |
motd
項目 | 説明 |
---|---|
AutoGPT Directory | Auto-GPTのインストールディレクトリ |
To run AutoGPT | Auto-GPT実行コマンド |
その他
項目 | 値 | 備考 |
---|---|---|
アプリケーション利用ポート | 22(TCP) | |
Minimum RAM | 1024 MB |
利用手順
Step 0: セキュリティグループについて
ConoHa VPS(Ver.3.0)ではサーバー毎にIPアドレスまたはポートでトラフィックを制御するセキュリティグループ(仮想ファイアウォール)が設定されます。
本テンプレートをご利用の場合は、予め利用するポートの通信許可設定が必要です。
詳細はセキュリティグループを参照してください。
Step 1: 初期設定前の準備
Auto-GPTの初期設定には、事前に下記3項目の準備が必要です。
項目 | 説明 | 外部リンク |
---|---|---|
OpenAI APIキー | OpenAIの各種API (ChatGPT, DALL-Eなど) を利用するための認証情報。 | OpenAI Platform |
Custom Search APIのAPIキー | Google Cloud PlatformのCustom Search APIを利用するための認証情報。 | Google Cloud Platform |
サーチエンジンID | Google Custom Searchで作成した検索エンジンを識別するためのID。 | Programmable Search Engine by Google |
Step 2: OpenAIのAPIキー取得
Auto-GPTでは実際のAIの推論処理にOpenAI社のAPIを使用しています。
このAPIを使用するためには、OpenAI社が発行するAPIキーをAuto-GPTに設定する必要があります。
1. APIキー管理ページへのアクセス
OpenAI社のAPIキー管理ページ( https://platform.openai.com/account/api-keys ) をウェブブラウザで開き、OpenAI社のアカウントでログインしてください。
メモ
OpenAI社のアカウントをお持ちでない場合、別途アカウントを作成が必要です。
2. APIキーの作成
「+ Create new secret key」をクリックして新しいAPIキーを作成します。
3. APIキーの取得
作成されたAPIキーをコピーして手元に控えます。
Step 3: Custom Search APIのAPIキー
Auto-GPTは与えられたタスクのための情報収集のために、Google Cloud Platform(以下GCP)のCustom Search APIを使用してGoogle検索を行う場合があります。
Custom Search APIを使用するためにはGoogle社が発行するAPIキーをAuto-GPTの設定ファイルに書き込む必要があります。
1. GCPコンソールへのアクセス
GCPコンソールコンソール( https://console.cloud.google.com/ ) をウェブブラウザで開き、Googleアカウントでログインしてください。
メモ
Googleアカウントをお持ちでない場合、別途アカウントを作成が必要です。
2. GCP プロジェクトの作成
GCP プロジェクトがない場合、GCP のコンソールでプロジェクトを作成してください。
3. APIキーの作成
[API とサービス] > [認証情報] に移動し、[+認証情報を作成]>[API キー]を選択してAPIキーを作成します。
4. APIキーの取得
作成されたAPIキーをコピーして手元に控えます。
Step 4: サーチエンジンIDの取得
1. プログラム可能な検索エンジンへのアクセス
プログラム可能な検索エンジン( https://programmablesearchengine.google.com/ )をウェブブラウザで開き、右上の「使ってみる」ボタンをクリックします。
2. 新しい検索エンジンの作成
新しい検索エンジンを作成します。
「検索エンジン名」に任意の名前を設定し、「検索の対象をしてください」は「ウェブ全体を検索」を選択のうえ、「作成」ボタンをクリックします。
3. サーチエンジンIDの取得
作成されたサーチエンジンからIDを取得します。
表示されたScriptのタグの中のcx=
に続く文字列をコピーして手元に控えます。
Step 5: motdの確認
「Auto-GPT」イメージから作成したサーバーにコントロールパネルのコンソールやSSHでログインすると、「gpt-enginnier」を利用するために必要な情報が表示されますので控えます。
鍵認証でのSSH接続コマンド例
ssh -i 秘密鍵ファイルのパス root@VPSのグローバルIPアドレス
項目 | 説明 |
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AutoGPT Directory | Auto-GPTのインストールディレクトリ |
To run AutoGPT | Auto-GPT実行コマンド |
Step 6: Auto-GPTの初期設定
Step 2、3、4で控えたOpenAI APIキー、Custom Search APIのAPIキー、サーチエンジンIDを設定します。
OpenAI APIキーの設定コマンド例
v0.6.12の場合
# sed 's/^# OPENAI_API_KEY.*$/OPENAI_API_KEY={Step 2で取得したAPIキー}/' -i /opt/autogpt/classic/original_autogpt/.env
v0.3.1の場合
# sed 's/your-openai-api-key/{Step 2で取得したAPIキー}/' -i /opt/autogpt/.env
Custom Search APIのAPIキー設定コマンド例
v0.6.12の場合
# sed 's/^# GOOGLE_API_KEY.*$/GOOGLE_API_KEY={Step 3で取得したAPIキー}/' -i /opt/autogpt/classic/original_autogpt/.env
v0.3.1の場合
# sed 's/^# GOOGLE_API_KEY.*$/GOOGLE_API_KEY={Step 3で取得したAPIキー}/' -i /opt/autogpt/.env
サーチエンジンIDの設定コマンド例
v0.6.12の場合
# sed 's/^# GOOGLE_CUSTOM_SEARCH_ENGINE_ID.*$/GOOGLE_CUSTOM_SEARCH_ENGINE_ID={Step 3で取得したサーチエンジンID}/' -i /opt/autogpt/classic/original_autogpt/.env
v0.3.1の場合
# sed 's/^# CUSTOM_SEARCH_ENGINE_ID.*$/CUSTOM_SEARCH_ENGINE_ID={Step 3で取得したサーチエンジンID}/' -i /opt/autogpt/.env
Step 7: Auto-GPTの実行
1. Auto-GPTの起動
以下のコマンドから起動できます。
v0.6.12の場合
初回起動時のみ実施
# cd /opt/autogpt/classic/original_autogpt && git checkout -b new-local-branch
起動コマンド
# cd /opt/autogpt/classic/original_autogpt && source /opt/autogpt/bin/activate && poetry run ./autogpt.sh
v0.3.1の場合
# cd /opt/autogpt && source ./bin/activate && ./run.sh
2. Auto-GPTの利用
Auto-GPTに与えるタスクを入力し、返答を確認しながらAIとの対話を繰り返します。
v0.6.12の場合
項目 | 説明 |
---|---|
Enter the task that you want AutoGPT to execute, with as much detail as possible: | 実行タスクを英語で入力(例:Find and summarize 5 new trends in AI. ) |
–ai-name | 【任意】AI名をコマンドオプションで指定(例:--ai-name "ResearchGPT" ) |
–ai-role | 【任意】AIの役割をオプションで指定(例:--ai-role "an agent that finds and summarizes recent AI papers" ) |
v0.3.1の場合
項目 | 説明 |
---|---|
I want Auto-GPT to : | やってほしいことを英語で入力します。「-manual」と入力することで、より細かい以下の情報の入力に進むこともできます。 |
AI Name: | AIの名前を設定します。 |
Describe your AI’s role: | Auto-GPTに実際に与えるタスクを英語で入力します。 |
Goal: | 具体的に何をしてほしいのかを英語で入力します。 複数指定でき、空白のままEnterキーを押すとGoalの入力は完了します。 |
Budget: | OpenAIのAPI使用時の予算制限を入力します。 空白のまま入力すると制限なしとなります。 |
3. エージェントのオプション付き起動例
v0.6.12の場合
# cd /opt/autogpt/classic/original_autogpt && source /opt/autogpt/bin/activate && poetry run ./autogpt.sh run \\
--ai-name "ResearchGPT" \\
--ai-role "an agent that finds and summarizes recent AI papers"
アプリケーションの具体的な利用方法につきましては、サービス開発元やサービス提供元の公式サイト、Wikiなどで最新情報をご確認ください。
外部リンク
項目 | URL |
---|---|
AutoGPT公式サイト | https://agpt.co/ |
AutoGPT Documentation | https://docs.agpt.co/ |
AutoGPT GitHub公式リポジトリ | https://github.com/Significant-Gravitas/AutoGPT |
OpenAI Platform | https://platform.openai.com/ |
Google Cloud Platform | https://console.cloud.google.com/ |
Programmable Search Engine by Google | https://programmablesearchengine.google.com/ |