最終更新日: 2026年01月21日
テンプレート説明
GitLab Community Edition (CE) がインストールされたテンプレートイメージです。GitLabは、Gitリポジトリ管理、CI/CDパイプライン、Issue管理、Wikiなど、開発プロジェクトに必要な機能を統合したDevOpsプラットフォームです。
このテンプレートでは、GitLab CEがUbuntu 24.04上にインストールされており、初期セットアップが完了した状態で提供されます。管理者アカウントの初期パスワードは自動生成され、サーバー起動時のmotdメッセージに表示されます。
仕様
インストールOS
| OS | バージョン |
|---|---|
| Ubuntu | 24.04 |
主要ソフトウェア
| ソフトウェア | バージョン |
|---|---|
| GitLab Community Edition | 18.7.1 |
| PostgreSQL | 16.10 |
| Redis | 7.2.11 |
| Nginx | 1.29.0 |
motd
SSH接続時に以下の情報が表示されます。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| URL | GitLabのアクセスURL |
| GitLab admin user | 管理者ユーザー名 |
| GitLab admin init password | 自動生成された初期パスワード |
| パスワード変更手順 | GitLab公式ドキュメントへのリンク |
重要
初期パスワードは必ずログイン後に変更してください。セキュリティ上、この初期パスワードを使い続けることは推奨されません。
その他
- GitLabサービスは起動状態で提供されます
- デフォルトではHTTP接続(ポート80)で動作します
- ファイアウォール(ufw)でHTTP(80)とSSH(22)ポートが開放されています
- SSL/TLS証明書は未設定です(設定手順は後述)
システム要件
| 項目 | 要件 |
|---|---|
| 最小RAM | 2GB |
| 推奨RAM | 4GB以上 |
メモ
GitLabは多機能なアプリケーションのため、快適に動作させるには4GB以上のRAMを推奨します。ユーザー数やプロジェクト数が増える場合は、さらに多くのリソースが必要になります。
利用手順
Step 0: セキュリティグループについて
ConoHa VPS(Ver.3.0)ではサーバー毎にIPアドレスまたはポートでトラフィックを制御するセキュリティグループ(仮想ファイアウォール)が設定されます。
本テンプレートをご利用の場合は、予め利用するポートの通信許可設定が必要です。
詳細はセキュリティグループを参照してください。
必要なポート設定
以下のポートを開放してください:
- ポート 22 (tcp)(任意)
- ポート 80 (tcp)
Step 1: VPSへのSSH接続
作成したVPSにSSHで接続します。
鍵認証でのSSH接続コマンド例
# ssh -i 秘密鍵ファイルのパス root@VPSのグローバルIPアドレス
Step 2: GitLab各種情報の確認
SSH接続時に表示されるmotdメッセージから、GitLabのアクセスURL、管理者アカウントと初期パスワードを確認します。
Step 3: GitLabへの初回ログイン
WebブラウザでGitLabのアクセスURLにアクセスし、以下の情報でログインします。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| Username or email | 管理者アカウント |
| Password | motdで確認した初期パスワード |
Step 4: 管理者パスワードの変更
セキュリティのため、初回ログイン後すぐにパスワードを変更してください。
WebUIでの変更方法
- GitLabにログイン後、右上のアバターアイコンをクリック
- 「Edit profile」を選択
- 左メニューから「Password」を選択
- 「Current password」に初期パスワードを入力
- 「New password」と「Password confirmation」に新しいパスワードを入力
- 「Save password」をクリック
コマンドラインでの変更方法
# gitlab-rake "gitlab:password:reset[root]"
プロンプトに従って新しいパスワードを2回入力します。
Step 5: セキュリティグループの設定
ConoHaコントロールパネルから、必要に応じてセキュリティグループ設定を調整します。
メモ
GitのSSH接続もポート22を使用します。Gitリポジトリへのpush/pull操作を行う場合、SSH(22番ポート)が開放されている必要があります。
Step 6: 外部URLの設定変更
デフォルトではIPアドレスでの接続設定になっています。独自ドメインを使用する場合は、以下の手順で設定を変更します。
1. GitLab設定ファイルの編集
# vi /etc/gitlab/gitlab.rb
2. external_urlの変更
以下の行を見つけて、独自ドメインに変更します。
external_url 'GitLabのアクセスURL'
変更後:
external_url 'http://独自ドメイン'
または、HTTPSを使用する場合:
external_url 'https://独自ドメイン'
3. 設定の反映
# gitlab-ctl reconfigure
メモ
gitlab-ctl reconfigureコマンドは、設定変更を反映するために必要です。このコマンドは数分かかる場合があります。
Step 7: SSL/TLS証明書の設定(推奨)
本番環境では、HTTPS接続の使用を強く推奨します。
Let’s Encryptを使用する(推奨)
GitLabに組み込まれているLet’s Encrypt統合機能を使用して、自動的に証明書を取得・更新できます。
1. GitLab設定ファイルの編集
# vi /etc/gitlab/gitlab.rb
2. 以下の設定を追加または変更
external_url 'https://your-domain.com' letsencrypt['contact_emails'] = ['[email protected]'] letsencrypt['enable'] = true
3. 設定の反映
# gitlab-ctl reconfigure
重要
Let’s Encryptを使用する前に、ドメインのDNS設定がVPSのIPアドレスを正しく指していることを確認してください。また、ポート80と443が開放されている必要があります。
6. ファイアウォール設定の更新
# ufw allow 443/tcp # ufw reload
Step 8: GitLabの基本設定
主要な設定項目
GitLabの動作をカスタマイズするには、/etc/gitlab/gitlab.rb ファイルを編集します。
タイムゾーンの設定
gitlab_rails['time_zone'] = 'Tokyo'
メール送信の設定(SMTP)
gitlab_rails['smtp_enable'] = true gitlab_rails['smtp_address'] = "smtp.example.com" gitlab_rails['smtp_port'] = 587 gitlab_rails['smtp_user_name'] = "[email protected]" gitlab_rails['smtp_password'] = "smtp-password" gitlab_rails['smtp_domain'] = "example.com" gitlab_rails['smtp_authentication'] = "login" gitlab_rails['smtp_enable_starttls_auto'] = true gitlab_rails['gitlab_email_from'] = '[email protected]'
設定変更後の反映
設定ファイルを編集した後は、必ず以下のコマンドで設定を反映させてください。
# gitlab-ctl reconfigure
Step 9: バックアップの設定
手動バックアップの実行
# gitlab-backup create
バックアップファイルは /var/opt/gitlab/backups/ に保存されます。
自動バックアップの設定
cronを使用して定期的なバックアップを設定できます。
1. cron設定の追加
# crontab -e
2. 以下の行を追加(毎日午前2時にバックアップ)
0 2 * * * /opt/gitlab/bin/gitlab-backup create CRON=1
バックアップの保存期間設定
/etc/gitlab/gitlab.rb でバックアップの保存期間を設定できます。
gitlab_rails['backup_keep_time'] = 604800 # 7日間(秒単位)
重要
バックアップファイルには重要なデータが含まれています。定期的に外部ストレージへコピーすることを推奨します。また、/etc/gitlab/gitlab-secrets.json と /etc/gitlab/gitlab.rb も別途バックアップしてください。
GitLabの主要なコマンド
| コマンド | 説明 |
|---|---|
| gitlab-ctl status | 全サービスの状態確認 |
| gitlab-ctl start | 全サービスの起動 |
| gitlab-ctl stop | 全サービスの停止 |
| gitlab-ctl restart | 全サービスの再起動 |
| gitlab-ctl reconfigure | 設定ファイルの変更を反映 |
| gitlab-ctl tail | 全サービスのログをリアルタイム表示 |
| gitlab-rake gitlab:check | GitLabの健全性チェック |
| gitlab-backup create | バックアップの作成 |
アプリケーションの具体的な利用方法につきましては、サービス開発元やサービス提供元の公式サイト、ドキュメントなどで最新情報をご確認ください。
外部リンク
| リンク | URL |
|---|---|
| GitLab公式サイト | https://about.gitlab.com/ |
| GitLab公式ドキュメント | https://docs.gitlab.com/ |
| GitLab管理者ガイド | https://docs.gitlab.com/ee/administration/ |
| パスワードリセット手順 | https://docs.gitlab.com/ee/security/reset_user_password.html |
| SSL証明書設定ガイド | https://docs.gitlab.com/omnibus/settings/ssl/ |
| バックアップとリストアガイド | https://docs.gitlab.com/ee/administration/backup_restore/ |