KUSANAGI 9 Premium Edition
最終更新日: 2026年10月28日
テンプレート説明
KUSANAGI 9 Premium Editionは、GMOプライム・ストラテジー株式会社が開発した高速WordPress実行環境です。nginx、PHP、MariaDBを最適化された構成で提供し、高トラフィックなWordPressサイトの運用に適しています。さらにWeb高速化エンジン「WEXAL® Page Speed Technology」を搭載しています。サーバーにSSH接続してKUSANAGIコマンドで初期設定とWordPressのプロビジョニングを行うことで、WordPress環境を構築できます。
メモ
KUSANAGI 9 Premium Editionでは、Webセットアップ(ブラウザからのセットアップ画面)は廃止されています。初めてご利用になる際は、サーバーにSSH接続して初期設定を行う必要があります。
仕様
インストールOS
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| OS | AlmaLinux OS 9 |
主要ソフトウェア
| ソフトウェア | バージョン |
|---|---|
| KUSANAGI | 9.12.3-1.el9 |
| nginx | 1.29(デフォルト) |
| PHP | 8.3(デフォルト) |
| MariaDB | 10.6(デフォルト) |
KUSANAGIのバージョンはイメージ上のバージョンです。利用手順のStep 3で実行する dnf upgrade -y により、最新バージョンにアップデートされます。
nginx、PHP、MariaDBは、利用手順のStep 4で実行する kusanagi init のオプションで選択できます。上記は、オプションを指定しない場合に導入されるバージョンです。
motd
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| kusanagi user password | kusanagiユーザーのパスワード |
| KUSANAGI DB root password | MariaDBのrootパスワード |
メモ
motdに記載されているkusanagi user passwordおよびKUSANAGI DB root passwordは、サーバー起動後に必ず安全な場所へ控えてください。
その他
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 最小メモリ | 2GB(推奨: 4GB以上) |
| 利用ポート | 22 (SSH)、80 (HTTP)、443 (HTTPS)、61000 (WEXAL PST Manager) |
利用手順
Step 1: セキュリティグループの確認
このイメージをConoHaコントロールパネルで選択すると、80、443、61000ポートを開放した「IPv4v6-KUSANAGI_PE」セキュリティグループが標準で選択された状態になります。必要に応じて設定を確認・変更してください。
| ポート番号 | プロトコル | 用途 |
|---|---|---|
| 22 | TCP | SSH接続 |
| 80 | TCP | HTTP(Webアクセス・Let’s Encrypt証明書の取得) |
| 443 | TCP | HTTPS(SSL/TLS) |
| 61000 | TCP | WEXAL PST Manager |
Step 2: SSHでサーバーに接続
rootユーザーでサーバーにSSH接続します。
鍵認証でのSSH接続コマンド例
# ssh -i 秘密鍵ファイルのパス root@VPSのグローバルIPアドレス
Step 3: OSとKUSANAGIのアップデート
初期設定の前に、OSとKUSANAGIシステムをアップデートします。
# dnf upgrade -y
アップデートが完了したら、サーバーを再起動します。
# reboot
再起動すると接続が切れますので、再度rootユーザーでSSH接続してください。
Step 4: KUSANAGIの初期設定
KUSANAGIコマンドで初期設定を行います。kusanagiユーザーのパスワード、MariaDBのrootパスワード、Basic認証の情報、利用するミドルウェアを指定します。
# kusanagi init --passwd "kusanagiユーザーのパスワード" --nophrase --dbrootpass "MariaDBのrootパスワード" --basicauthuser Basic認証のユーザー名 --basicauthpass Basic認証のパスワード --nginx131 --php83 --mariadb10.6
「init completed.」と表示されれば初期設定は完了です。
指定できるオプションの一覧は、initコマンドリファレンスを参照してください。以下の表には主なオプションのみ記載しています。
| オプション | 説明 | 指定 |
|---|---|---|
| –passwd | kusanagiユーザーのパスワード | 必須 |
| –phrase / –nophrase | kusanagiユーザーのSSHユーザー鍵のパスフレーズ。--phraseには5文字以上の文字列を指定します。--nophraseを指定すると空文字列になります。 |
いずれか必須 |
| –dbrootpass | MariaDBのrootパスワード | 必須 |
| –basicauthuser | Basic認証のユーザー名(省略時は kusanagi) | 任意 |
| –basicauthpass | Basic認証のパスワード(省略時は --passwd と同じ値) |
任意 |
| –nginx131 / –nginx129 / –nginx128 / –httpd24 | Webサーバー(省略時は nginx 1.29)。複数指定はできません。 | 任意 |
| –php83 / –php84 / –php85 | PHPのバージョン(省略時は PHP 8.3)。複数指定はできません。 | 任意 |
| –mariadb10.11 / –mariadb10.6 / –mariadb10.5 | MariaDBのバージョン(省略時は MariaDB 10.6)。複数指定はできません。 | 任意 |
メモ
パスワードには以下の条件があります。
--dbrootpass: 英大文字・英小文字・数字・記号(.!#%+_-)で構成される8文字以上--basicauthuser: 英大文字・英小文字・数字・記号(._-@)で構成される3~16文字--basicauthpass: 英大文字・英小文字・数字・記号(.!#%+_-)で構成される8文字以上
設定したパスワードは、安全な場所に控えてください。
重要
初期設定では、TLSセッションチケットファイルとDH鍵交換用のパラメータファイルを生成します。サーバーの性能によっては数分かかる場合があるため、コマンドが完了するまでお待ちください。
Step 5: WordPressのプロビジョニング
KUSANAGIコマンドでWordPressのプロファイルを作成します。Webサーバーの設定ファイル、MariaDBのデータベース、ドキュメントルートが展開されます。
Let’s EncryptのSSL証明書を取得するには、FQDNのAレコードをVPSのグローバルIPアドレスに向けるDNS設定が事前に必要です。DNS設定はご利用のドメイン管理サービスにて行ってください。
# kusanagi provision --wp --fqdn FQDN --email SSL証明書用のメールアドレス --adminemail WordPress管理者のメールアドレス --adminuser WordPress管理者のユーザー名 --adminpass "WordPress管理者のパスワード" --title "サイトのタイトル" プロファイル名
「provison completed.」と表示されればプロビジョニングは完了です。
| オプション | 説明 | 指定 |
|---|---|---|
| –wp | WordPressをプロビジョニングします。 | 必須 |
| –fqdn | サイトで使用するFQDN(例:www.example.com)。http://や末尾の/は不要です。 |
必須 |
| –email / –noemail | --emailで指定したメールアドレスでLet’s EncryptのSSL証明書を取得します。取得しない場合は--noemailを指定します。 |
いずれか必須 |
| –adminemail | WordPress管理者のメールアドレス。指定するとプロビジョニングと同時にWordPressがインストールされます。 | 任意(推奨) |
| –adminuser | WordPress管理者のユーザー名(省略時は --adminemail と同じ値) |
任意 |
| –adminpass | WordPress管理者のパスワード(省略時は自動生成されて画面に表示) | 任意 |
| –title | WordPressのサイトタイトル(省略時は Welcome to KUSANAGI) | 任意 |
| –dbname / –dbuser / –dbpass | データベース名・データベースユーザー名・パスワード(省略時は自動生成) | 任意 |
メモ
--adminemailを指定すると、プロビジョニングからWordPressのインストールまでの間に第三者にWordPressをインストールされる心配がなくなるため、指定することを推奨します。
--adminpassを省略した場合、WordPress管理者のパスワードは自動生成され、プロビジョニング完了時に一度だけ表示されます。再表示はできないため、必ず控えてください。
Let’s Encryptのドメイン単位の利用制限により、仮想マシン作成時にクラウドから付与されるホスト名ではSSL証明書を取得できません。--noemailを指定した場合も、プロビジョニング後にkusanagi sslコマンドで取得できます。
Step 6: WordPress管理画面へのログイン
ブラウザで以下のURLにアクセスし、WordPressの管理画面にログインします。
https://FQDNで設定したドメイン名/wp-admin/
ユーザー名とパスワードは、--adminuserと--adminpassで指定した値です。--adminuserを省略した場合のユーザー名は--adminemailで指定した値、--adminpassを省略した場合のパスワードはプロビジョニング完了時に表示された値になります。
SSL設定やキャッシュ設定など、さらに詳細な設定はKUSANAGIのコマンド(CUI)で行います。各種設定の詳細については、公式のコマンドリストを参照してください。
Step 7: WEXALのセットアップ
KUSANAGIのWordPressプロビジョニング完了後、Web高速化エンジン「WEXAL® Page Speed Technology」の初期設定を行います。
1. PSTモジュールのアップデート
最新版のPSTモジュールを適用します。
# dnf update kusanagi-prem3
2. PST Managerのユーザーを追加
PST Manager(Web管理画面)にログインするためのユーザーを追加します。
# pst passwd add --user ユーザー名 --pass パスワード
メモ
ユーザー名およびパスワードは以下の条件を満たす必要があります。
- ユーザー名:英字小文字・英字大文字・数字・
.・_・-の組み合わせで3文字以上16文字以内 - パスワード:大文字・小文字・数字・記号(
.!#%+_-)のうち3種類以上を含み8文字以上
3. プロファイルの初期設定
PSTを有効化するKUSANAGIプロファイルに対して初期設定を行います。まず以下のコマンドでプロファイル名を確認します。
# kusanagi status
出力の Profile: 行に表示されたプロファイル名を確認し、以下のコマンドで初期設定を行います。
# pst init プロファイル名
初期設定が完了するとPST ManagerのURLが表示されます。
Info: open WEXAL manager form http://xxx.xxx.xxx.xxx:61000
4. PST Managerへアクセス
ブラウザで以下のURLにアクセスし、手順2で設定したユーザー名とパスワードでログインします。
http://VPSのグローバルIPアドレス:61000
5. PSTを有効化
ログイン後、左メニューからプロファイル名を選択し、「基本設定」を開きます。「PSTステータス」セクションでPSTのスイッチをONにして有効化します。あわせてリソース監視のスイッチがONになっていることを確認してください。
メモ
PSTのスイッチがOFFの場合でも、リソース監視はデフォルトでONになっています。PSTを有効化する前にリソース監視がONであることを確認してください。モードはデフォルトで「スマートモード」に設定されています。各モードの詳細については、公式ドキュメントを参照してください。
外部リンク
| リンク | URL | 説明 |
|---|---|---|
| KUSANAGI クイックスタート | https://kusanagi.tokyo/document/kusanagi-quickstart/ | 初期設定(kusanagi init)とWordPressのプロビジョニング手順(Prime Strategy) |
| KUSANAGI 9 Business Edition バージョンアップ情報 3.1.0-1 | https://kusanagi.tokyo/releases/27774/ | Webセットアップ廃止のお知らせ |
| KUSANAGI init コマンドリファレンス | https://kusanagi.tokyo/document/commands/init/ | kusanagi initで指定できるオプションの一覧 |
| KUSANAGI コマンドリスト | https://kusanagi.tokyo/document/command-list/ | SSL設定・キャッシュ設定などCUIコマンドのリファレンス |
| WEXAL PST Manager 初期設定ガイド | https://www.wexal.jp/document-3-0-0/setting/initial-setting-manager/ | WEXAL PST Manager による初期設定の公式手順 |
| KUSANAGI 公式ドキュメント | https://kusanagi.tokyo/document/ | KUSANAGI全般のドキュメント |
| KUSANAGI 公式サイト | https://kusanagi.tokyo/ | GMOプライム・ストラテジー株式会社によるKUSANAGI公式サイト |