最終更新日: 2025年12月03日
テンプレート説明
LAMPは、Linux、Apache、MariaDB、PHPを組み合わせたWebアプリケーション開発環境です。このテンプレートではApache Webサーバー、MariaDBデータベース、PHPがプリインストールされており、Webアプリケーションの開発・運用をすぐに開始できます。
仕様
インストールOS
| OS | バージョン |
|---|---|
| Ubuntu | 24.04 |
主要ソフトウェア
| ソフトウェア | バージョン | ライセンス |
|---|---|---|
| Apache | 2.4.58 | Apache License 2.0 |
| PHP | 8.3.27 | PHP License |
| MariaDB | 10.11.13 | GPL v2 |
motd
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| DocumentRoot | /var/www/html |
| URL | http://VPSのIPアドレス/ |
| phpinfo | http://VPSのIPアドレス/phpinfo.php |
| MySQL root password | ランダム生成されたパスワード |
メモ
MariaDBのroot認証情報は、VPS作成時にランダムに生成され、motd(ログイン時のメッセージ)に表示されます。初回ログイン時に必ず確認し、安全に保管してください。
その他
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 最小メモリ | 1GB |
| 利用ポート | 80番ポート(HTTP) 443番ポート(HTTPS) 3306番ポート(MariaDB) |
| 起動状態 | Apache、MariaDBともに起動済み |
利用手順
Step 0: セキュリティグループについて
ConoHa VPS(Ver.3.0)ではサーバー毎にIPアドレスまたはポートでトラフィックを制御するセキュリティグループ(仮想ファイアウォール)が設定されます。本テンプレートをご利用の場合は、予め利用するポートの通信許可設定が必要です。
セキュリティグループ設定
80番ポート、443番ポート、3306番ポートへの通信を許可する場合はセキュリティグループを参照してください。
Step 1: VPSへのSSH接続
SSH鍵認証を使用してVPSに接続します。
鍵認証でのSSH接続コマンド例
# ssh -i 秘密鍵ファイルのパス root@VPSのグローバルIPアドレス
Step 2: MariaDBのroot認証情報確認
初回ログイン時に表示されるmotdメッセージから、MariaDBのroot認証情報を確認します。
# cat /etc/motd
重要
MariaDBのroot認証情報は初回ログイン時に必ず確認し、安全な場所に保管してください。この認証情報はデータベースの完全な管理権限を持つため、厳重に管理する必要があります。
Step 3: Webサーバーの動作確認
Webブラウザで以下のURLにアクセスし、Apacheが正常に動作していることを確認します。
http://VPSのIPアドレス/
Apacheのデフォルトページが表示されれば、Webサーバーは正常に動作しています。
Step 4: PHP動作確認
PHPが正常に動作していることを確認するため、phpinfoページにアクセスします。
http://VPSのIPアドレス/phpinfo.php
PHP設定情報が表示されれば、PHPは正常に動作しています。
セキュリティに関する注意
phpinfo.phpファイルには、サーバーの詳細な設定情報が含まれています。本番環境では、動作確認後に削除することを推奨します。
# rm /var/www/html/phpinfo.php
Step 5: MariaDBへの接続
MariaDBに接続してデータベース操作を行います。
# mysql -u root -p
Step 2で確認したroot認証情報を入力してログインします。
Step 6: Webアプリケーションの配置
Webアプリケーションのファイルは、DocumentRoot(/var/www/html)に配置します。
# cd /var/www/html
既存のファイルを削除または移動してから、アプリケーションファイルを配置してください。
Step 7: Apache設定のカスタマイズ(任意)
必要に応じて、Apache設定ファイルをカスタマイズします。
# nano /etc/apache2/sites-available/000-default.conf
設定変更後は、Apacheを再起動して設定を反映させます。
# systemctl restart apache2
Step 8: セキュリティ設定の強化(推奨)
8-1. MariaDB root認証情報の変更
# mysql -u root -p
ALTER USER 'root'@'localhost' IDENTIFIED BY '新しい認証情報';
FLUSH PRIVILEGES;
EXIT;
8-2. phpinfo.phpの削除
本番環境では、セキュリティのためphpinfo.phpファイルを削除することを推奨します。
# rm /var/www/html/phpinfo.php
8-3. ファイアウォール設定の確認
ファイアウォールの状態を確認します。
# ufw status verbose
ヒント
HTTPSを使用する場合は、Let's Encryptなどを使用してSSL証明書を取得し、ファイアウォールでポート443を許可してください。
メモ
ConoHa VPS(Ver.3.0)では長期割引サービス「まとめトク」の3ヶ月以上のプランでConoHa VPSをご契約いただいた場合、以下の特典をご利用いただけます。
①年6,600円(税込)相当の「アルファSSL」を無料でご利用いただけます。既に3ヶ月以上のまとめトクをご利用の方においても、無料でご利用いただけます。
②複数枚の「アルファSSL」をお申込いただいた場合でも、すべて無料でご利用いただけます。
③まとめトクの3ヶ月以上のプランのご契約がある限り、更新費用も無料となります。
アプリケーションの具体的な利用方法につきましては、サービス開発元やサービス提供元の公式サイト、Wikiなどで最新情報をご確認ください。
外部リンク
| リンク | URL |
|---|---|
| Apache HTTP Server Project | https://httpd.apache.org/ |
| PHP公式サイト | https://www.php.net/ |
| MariaDB公式サイト | https://mariadb.org/ |
| Apache 2.4ドキュメント | https://httpd.apache.org/docs/2.4/ |
| PHPマニュアル | https://www.php.net/manual/ja/ |
| MariaDB Knowledge Base | https://mariadb.com/kb/en/ |