最終更新日: 2025年11月5日
テンプレート説明
Metabaseは、オープンソースのビジネスインテリジェンス(BI)ツールです。SQLの知識がなくても、データベースに接続して直感的にデータを分析・可視化することができます。ダッシュボードやレポートの作成、データの探索、質問への回答など、データ駆動型の意思決定を支援する機能を提供します。
このテンプレートでは、MetabaseがJARファイルとして実行され、systemdによってサービス管理されています。データストアとしてMariaDBが構成され、Nginxがリバースプロキシとして80番ポートでのアクセスを提供します。
仕様
インストールOS
| OS | バージョン |
|---|---|
| Ubuntu | 24.04 |
主要ソフトウェア
| ソフトウェア | バージョン |
|---|---|
| Metabase | 0.56.9 |
| OpenJDK | 11.0.28 |
| MariaDB | 11.5.2 |
| Nginx | 1.18.0 |
motd
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| URL | 接続先URL |
| Metabase directory | Metabaseディレクトリ |
| MySQL root password | DB rootパスワード |
その他
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| Minimum RAM | 1024MB |
| アプリケーション利用ポート | 80 (HTTP) (外部アクセス用) 3306 (MariaDB)(内部ポート) 3000(Metabase)(内部ポート) |
| Nginx設定ファイル | /etc/nginx/conf.d/metabase.conf |
サービス管理
Metabaseはsystemdサービスとして管理されています。
- サービス名: metabase.service
- 初期状態: 起動
アーキテクチャ
Nginxがリバースプロキシとして動作し、80番ポートへのアクセスを内部の3000番ポートで動作するMetabaseに転送します。これにより、標準的なHTTPポートでMetabaseにアクセスできます。
利用手順
Step 0: セキュリティグループについて
ConoHa VPS(Ver.3.0)ではサーバー毎にIPアドレスまたはポートでトラフィックを制御するセキュリティグループ(仮想ファイアウォール)が設定されます。
本テンプレートをご利用の場合は、予め利用するポートの通信許可設定が必要です。
詳細はセキュリティグループを参照してください。
Step 1: motdの確認
サーバーにコントロールパネルのコンソールやSSHでログインすると、サンプルアプリケーションを確認するために必要な情報が表示されますので控えます。
鍵認証でのSSH接続コマンド例
# ssh -i 秘密鍵ファイルのパス root@VPSのグローバルIPアドレス
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| URL | 接続先URL |
| Metabase directory | Metabaseディレクトリ |
| MySQL root password | DB rootパスワード |
Step 2: Metabaseのサービス状態を確認する
SSH接続後、Metabaseサービスが正常に起動していることを確認します。
# systemctl status metabase
サービスが起動している場合、「active (running)」と表示されます。
Step 3: ブラウザからMetabaseにアクセスする
Webブラウザを開き、Step 1で確認したURLにアクセスします。
初回アクセス時は、Metabaseのセットアップ画面が表示されます。
Step 4: 初期セットアップの実施
セットアップ画面の指示に従って、以下の設定を行います。
- 言語選択: 使用する言語を選択します(日本語に対応しています)
- 管理者アカウント作成: メールアドレス、名前、パスワードを設定します
- データベース接続: 分析対象のデータベースを接続します(後から追加も可能)
- 利用目的の選択: Metabaseの使用目的に関する質問に答えます
メモ
詳細なセットアップ手順については、Metabase公式ドキュメントをご確認ください。
Step 5: Metabaseの利用を開始する
セットアップが完了すると、Metabaseのホーム画面が表示されます。ここからダッシュボードの作成、データの探索、質問の作成などを行うことができます。
サービスの管理
Metabaseサービスは以下のコマンドで管理できます。
サービスの停止
# systemctl stop metabase
サービスの起動
# systemctl start metabase
サービスの再起動
# systemctl restart metabase
自動起動の無効化
# systemctl disable metabase
自動起動の有効化
# systemctl enable metabase
バージョンアップ方法
Metabaseのバージョンアップについては、公式ドキュメントをご確認ください。
アプリケーションの具体的な利用方法につきましては、サービス開発元やサービス提供元の公式サイト、Wikiなどで最新情報をご確認ください。
外部リンク
| リンク | URL |
|---|---|
| Metabase公式サイト | https://www.metabase.com/ |
| Metabaseドキュメント | https://www.metabase.com/docs/ |
| 初期セットアップガイド | https://www.metabase.com/docs/v0.51/configuring-metabase/setting-up-metabase.html |
| バージョンアップガイド | https://www.metabase.com/docs/latest/installation-and-operation/upgrading-metabase.html |