追加IPアドレスはサーバーに自由に割り当てることが可能です。
帯域幅は標準では100Mbpsですが、ネットワーク帯域拡張により300Mbpsへ拡張することも可能です。
追加できるIPアドレスはIPv4のみです。

注意

追加IPアドレスは追加から30日間は削除できません。

作成可能個数

VPS1台に対して設定するIPアドレスの個数は1~16個まで選択できます。

利用手順

追加IPアドレスのサーバーOS側設定について、Ubuntu 22.04での手順例を掲載します。

追加IPアドレスアタッチ後のOS内操作手順例

追加IPアドレスをアタッチ後、サーバー詳細画面のネットワーク情報にある表示NICのプルダウンメニューより、追加IPアドレスのNICが選択可能となり、MACアドレスが確認できますのでお控えください。

Step 1: MACアドレスからのネットワークデバイス名確認

下記コマンドにてOS上のネットワークインターフェースの接続情報を表示し、追加IPアドレスのネットワークデバイス名を確認します。ここでは「eth2」が該当します。

# ip link | grep -B1 {MACアドレス}
4: eth2:  mtu 1500 qdisc fq_codel state UP mode DEFAULT group default qlen 1000
    link/ether **:**:**:**:**:** brd ff:ff:ff:ff:ff:ff

Step 2: 追加IPアドレスのネットワーク設定ファイル作成

下記コマンドにて、ネットワーク設定ファイルを作成します。{追加IPアドレス}には実際にアタッチしている追加IPアドレスを、{プレフィックス長}には追加IPアドレスのプレフィックス長を入力してください。
プレフィックス長はサーバー詳細画面のネットワーク情報にあるサブネットマスクよりご確認ください。

# cat <<EOF > /etc/netplan/12-add-ip.yaml
network:
    version: 2
    ethernets:
        eth2:
            match:
                macaddress: {MACアドレス}
            set-name: eth2
            addresses:
            - {追加IPアドレス}/{プレフィックス長}
            routes:
            - to: default
              via: {ゲートウェイ}
              table: 100
            routing-policy:
            - from: {追加IPアドレス}/{プレフィックス長}
              table: 100
EOF
サブネットマスク プレフィックス長
255.255.254.0 /23

Step 3:ネットワーク設定ファイルの権限設定

ネットワーク設定ファイルの権限設定を行います。

# chmod 600 /etc/netplan/*

Step 4:NIC反映

下記コマンドでNICを反映し、設定完了となります。

# netplan apply

メモ

Open vSwitchに関するエラーが表示される場合がありますが、設定が反映されていれば問題ありません。

Step 5:NIC反映確認

下記コマンドでNICの反映状態を確認できます。

# ip addr show eth2

# ping {アタッチされている追加IPアドレス}

ヒント

外部から通信の許可を行いたい場合は、各サーバーのネットワーク毎にセキュリティグループによる許可設定が必要です。