ConoHa VPS(Ver.3.0)では標準で17個のIPv6が利用できますが、初期状態でVPSに設定されているIPv6は1個となります。

複数のIPv6を利用するためには、VPSの設定を変更する必要があります。

IPv6確認手順

コントロールパネル内サーバー詳細画面のネットワーク情報にある「タイプ」項目のラジオボタンよりIPv6を選択すると、IPアドレスとプレフィックス長が確認できますのでお控えください。

利用手順

IPv6のサーバーOS側設定について、Ubuntu 24.04での手順例を掲載します。

サーバーOS内操作手順例

Step 1: ネットワーク設定ファイルの編集

下記ネットワーク設定ファイルを編集します。初期状態で設定されている標準グローバルIPアドレス(IPv6)と同様の形式で追記します。16個すべて追記する必要はなく、利用したい個数だけ追記ください。


# vi /etc/netplan/50-cloud-init.yaml

network:
    version: 2
    ethernets:
        eth0:
            accept-ra: false
            addresses:
            - {標準グローバルIPアドレス(IPv4)}/{プレフィックス長}
            - {標準グローバルIPアドレス(IPv6)}/{プレフィックス長}
            - {追記するグローバルIPアドレス1(IPv6)}/{プレフィックス長}
            - {追記するグローバルIPアドレス2(IPv6)}/{プレフィックス長}
            - {追記するグローバルIPアドレス3(IPv6)}/{プレフィックス長}
            - {追記するグローバルIPアドレス4(IPv6)}/{プレフィックス長}
            - {追記するグローバルIPアドレス5(IPv6)}/{プレフィックス長}
            - {追記するグローバルIPアドレス6(IPv6)}/{プレフィックス長}
            - {追記するグローバルIPアドレス7(IPv6)}/{プレフィックス長}
            - {追記するグローバルIPアドレス8(IPv6)}/{プレフィックス長}  
            - {追記するグローバルIPアドレス9(IPv6)}/{プレフィックス長}
            - {追記するグローバルIPアドレス10(IPv6)}/{プレフィックス長}
            - {追記するグローバルIPアドレス11(IPv6)}/{プレフィックス長}
            - {追記するグローバルIPアドレス12(IPv6)}/{プレフィックス長} 
            - {追記するグローバルIPアドレス13(IPv6)}/{プレフィックス長}
            - {追記するグローバルIPアドレス14(IPv6)}/{プレフィックス長}
            - {追記するグローバルIPアドレス15(IPv6)}/{プレフィックス長}
            - {追記するグローバルIPアドレス16(IPv6)}/{プレフィックス長}           
            match:
                macaddress: {MACアドレス}
            mtu: 1500
            nameservers:
                addresses:
                - {DNSサーバー1(IPv4)}
                - {DNSサーバー2(IPv4)}
                - {DNSサーバー1(IPv6)}
                - {DNSサーバー2(IPv6)}
            routes:
            -   to: 0.0.0.0/0
                via: {ゲートウェイ(IPv4)}
            -   to: ::/0
                via: {ゲートウェイ(IPv6)}
            set-name: eth0

Step 2:ネットワーク設定ファイルの権限設定

ネットワーク設定ファイルの権限設定を行います。

# chmod 600 /etc/netplan/*

Step 3:NIC反映

下記コマンドでNICを反映し、設定完了となります。

# netplan apply

メモ

Open vSwitchに関するエラーが表示される場合がありますが、設定が反映されていれば問題ありません。

Step 4:NIC反映確認

下記コマンドでNICの反映状態を確認できます。

# ip addr show eth0

# ping6 {設定したグローバルIPアドレス(IPv6)}

ヒント

外部から通信の許可を行いたい場合は、各サーバーのネットワーク毎にセキュリティグループによる許可設定が必要です。