最終更新日: 2025年10月16日

テンプレート説明

Gemini CLIは、Google AIのGemini APIを活用したコマンドライン開発支援ツールです。AI支援プログラミング、コードレビュー、技術文書作成を通じて、開発者が効率的にソフトウェア開発を進めることができます。

スタートアップスクリプトのテンプレートを利用してサーバー作成を行う手順はご利用ガイドを参照してください。

重要

Gemini CLIは一般ユーザー権限で実行可能、システムに対する不正な変更を防ぎながら、AI支援開発を安全に利用できます。Google アカウント認証の場合、無料で60リクエスト/分、1,000リクエスト/日の利用が可能です。

仕様

対応OSイメージ

Ubuntu 24.04 LTS

主要ソフトウェア

ソフトウェア名 バージョン ライセンス 用途
Gemini CLI 最新版 Apache 2.0 Google AI Gemini API クライアント
Node.js 20 LTS MIT JavaScript実行環境
npm 最新版 Artistic 2.0 Node.js パッケージマネージャー
UFW システム標準 GPL v3 ファイアウォール管理

スタートアップスクリプト情報

項目 説明
アプリケーション利用ポート 22/tcp (SSH)
管理スクリプト /root/gemini-cli-*.sh
初期状態 インストール完了後、ユーザーがセットアップ実行

その他

最小システム要件

  • CPU: 1コア以上
  • メモリ: 最小512MB、推奨1GB以上
  • ディスク容量: 500MB以上
  • ネットワーク: インターネット接続(Google API通信用)

メモ

Gemini CLIは軽量なツールですが、大きなプロジェクトファイルを分析する場合やAIとのインタラクティブな対話が増える場合は、メモリ容量に余裕を持たせることを推奨します。

利用手順

メモ

スタートアップスクリプトにてアプリケーションのインストールが完了するまで数分かかります。
インストール完了後、rootディレクトリに「gemini-cli-info.txt」というファイルが作成されますのでご確認ください。
ファイルが存在しない場合、作成されるまでしばらくお待ちください。

メモ

スタートアップスクリプト実行後に各ユーザーが個別にセットアップを行う必要があります。以下の手順に従って安全にGemini CLIを利用してください。

Step 0: セキュリティグループについて

ConoHa VPS(Ver.3.0)ではサーバー毎にIPアドレスまたはポートでトラフィックを制御するセキュリティグループ(仮想ファイアウォール)が設定されます。
本テンプレートをご利用の場合は、予め利用するポートの通信許可設定が必要です。
詳細はセキュリティグループを参照してください。

Step 1: VPSへの接続

SSHクライアントを使用してVPSに接続します。

# ssh root@VPSのグローバルIPアドレス

Step 2: ユーザー環境のセットアップ

一般ユーザーアカウントでログインし、初回セットアップを実行します。

$ gemini-setup

このコマンドにより、ユーザーディレクトリ内に ~/.gemini/ フォルダが作成され、設定ファイルの雛形が配置されます。

Step 3: Gemini CLI の起動と認証

Gemini CLI を起動し、認証方法を選択します。

$ gemini

初回起動時に以下の認証方法から選択できます:

認証方法1: Googleアカウント認証(推奨)

  • 無料で利用可能(60リクエスト/分、1,000リクエスト/日)
  • ブラウザ認証で簡単セットアップ
  • 個人開発・学習用途に最適

認証方法2: APIキー認証

Google AI Studioで取得したAPIキーを使用する場合:

$ echo 'GEMINI_API_KEY="your_api_key_here"' > ~/.gemini/.env
$ gemini

認証方法3: Vertex AI認証

企業向けVertex AI環境を使用する場合:

$ echo 'GOOGLE_API_KEY="your_vertex_api_key"' > ~/.gemini/.env
$ echo 'GOOGLE_GENAI_USE_VERTEXAI=true' >> ~/.gemini/.env
$ gemini

Step 4: システム診断(推奨)

インストールが正常に完了したことを確認します。

$ sudo /root/gemini-cli-diagnose.sh

このスクリプトにより、Node.js、Gemini CLI、ネットワーク接続、認証設定の状態を確認できます。

Step 5: 基本的な使用例

Gemini CLIが正常に動作することを確認するため、簡単なAI対話を試してみます。

コード解析の例

gemini> このディレクトリのPythonコードをレビューしてください
gemini> パフォーマンス改善の提案をお願いします

コード生成の例

gemini> FastAPIを使ったシンプルなREST APIを作成してください
gemini> このJavaScript関数のユニットテストを生成してください

メモ

Gemini CLIは対話型のツールです。プロジェクトディレクトリで実行することで、そのディレクトリ内のファイルをコンテキストとして活用し、より精度の高い支援を受けることができます。

管理スクリプト一覧

管理者向けに以下のスクリプトが自動生成されます:

スクリプト名 機能 使用例
gemini-cli-diagnose.sh システム診断・動作確認 # /root/gemini-cli-diagnose.sh
gemini-cli-update.sh Gemini CLI アップデート # /root/gemini-cli-update.sh
gemini-cli-uninstall.sh Gemini CLIパッケージ削除 # /root/gemini-cli-uninstall.sh

セキュリティグループの設定

以下のポートを開放する必要があります:

ポート番号 プロトコル 用途 必須/オプション
22 TCP SSH 任意

アプリケーションの具体的な利用方法につきましては、サービス開発元やサービス提供元の公式サイト、Wikiなどで最新情報をご確認ください。

サイト名 URL 説明
Gemini CLI公式GitHub https://github.com/google-gemini/gemini-cli ソースコード・最新情報・イシュートラッカー
Google AI Studio https://aistudio.google.com/ APIキー取得・プロンプトテスト環境
Vertex AI https://cloud.google.com/vertex-ai 企業向けAIプラットフォーム
Node.js公式サイト https://nodejs.org/ Node.js実行環境・ドキュメント
Google AI利用規約 https://ai.google.dev/gemini-api/terms API利用時の規約・制限事項