Linkwarden

最終更新日: 2025年12月04日

テンプレート説明

Linkwardenは、Webページを収集・整理・保存するためのオープンソースのセルフホスト型ブックマーク管理プラットフォームです。リンク切れ（Link Rot）の問題を解決するため、各Webページのスクリーンショット、PDF、HTMLファイルを自動保存し、元のコンテンツが利用できなくなった場合でもアクセス可能な状態を維持します。

ハイライト機能や注釈機能を備えたリーダービューにより、「後で読む」ツールの使いやすさとWebアーカイブの信頼性を融合した読書・整理体験を提供します。さらに、複数ユーザーでのコレクション共同編集にも対応し、チームやコミュニティでの情報共有を効率的に実現します。

スタートアップスクリプトのテンプレートを利用してサーバー作成を行う手順はご利用ガイドを参照してください。

メモ

Linkwardenはオプション機能として、Wayback Machine（archive.org）への自動送信やAIベースの自動タグ付けにも対応しています。

仕様

対応OSイメージ

Ubuntu 24.04 LTS

主要ソフトウェア

ソフトウェア名	バージョン	ライセンス	用途
Linkwarden	Latest	AGPL-3.0	ブックマーク管理プラットフォーム
Docker	Latest	Apache 2.0	コンテナ実行環境
Docker Compose	Latest	Apache 2.0	マルチコンテナ管理
PostgreSQL	16-alpine	PostgreSQL License	データベース
Meilisearch	v1.12.8	MIT	全文検索エンジン
Nginx	Latest	BSD-2-Clause	Webサーバー・リバースプロキシ
Certbot	Latest	Apache 2.0	SSL証明書管理

スタートアップスクリプト情報

項目	説明
アプリケーション利用ポート	80/tcp (HTTP), 443/tcp (HTTPS)
インストールディレクトリ	/opt/linkwarden
管理スクリプト	/root/linkwarden-*.sh
初期状態	サービス停止中

重要

インストール完了後、Linkwardenサービスは停止状態です。管理スクリプトを使用してサービスを起動し、初期セットアップを完了させてください。

その他

最小システム要件

CPU: 1コア以上
メモリ: 最小2GB、推奨4GB以上
ディスク容量: 10GB以上（アーカイブデータ保存容量は別途必要）
ネットワーク: パブリックIPアドレス

メモ

Linkwardenは各Webページのスクリーンショット、PDF、HTMLファイルを保存するため、ブックマーク数に応じて必要なディスク容量が増加します。大量のブックマークを保存する場合は、十分なストレージ容量を確保してください。

利用手順

メモ

スタートアップスクリプトにてアプリケーションのインストールが完了するまで数分かかります。
インストール完了後、rootディレクトリに「linkwarden-info.txt」というファイルが作成されますのでご確認ください。
ファイルが存在しない場合、作成されるまでしばらくお待ちください。
スタートアップスクリプトの実行状況は、SSH接続後に以下のコマンドで確認できます：

# tail -f /var/log/linkwarden-setup.log

重要

テンプレート作成直後はLinkwardenサービスが停止状態です。以下の手順に従ってサービスを起動し、設定を行ってください。

Step 1: VPSへの接続

作成したVPSにSSH接続します。

# ssh root@<VPSのIPアドレス>

Step 2: サービスの起動

Linkwardenサービスを起動します。

# /root/linkwarden-manage.sh start

起動完了までに数分かかる場合があります。起動が完了すると、アクセス用のURLが表示されます。

Step 3: 初期セットアップ

1. ドメイン確認

ブラウザで以下にアクセスします。

https://your-domain

メモ

初期状態では自己署名証明書を使用しているため、ブラウザで警告が表示されます。「詳細設定」→「続行」で接続できます。本番環境ではStep 4のHTTPS設定を行うことを推奨します。

2. アカウント作成

初回アクセス時に表示される画面で「Sign Up」をクリックし、管理者アカウントを作成します。

ユーザー名
パスワード

重要

最初に作成したアカウントが管理者アカウントになります。強力なパスワードを設定し、安全に管理してください。

Step 4: HTTPS設定（推奨）

Let’s Encrypt SSL証明書を取得して、セキュアな接続を設定します。下記コマンドの「[email protected]」は自身のメールアドレスに置き換えてください。

# /root/linkwarden-letsencrypt.sh -e [email protected]

証明書は自動的に更新されます。

重要

Let’s Encrypt証明書を取得する前に、ドメインのDNS設定がVPSのIPアドレスを正しく指していることを確認してください。

Step 5: ドメイン設定（オプション）

カスタムドメインを使用する場合は、以下のコマンドでドメインを変更できます。下記コマンドの「new-domain.com」は自身の独自ドメインに置き換えてください。

# /root/linkwarden-change-domain.sh -d new-domain.com

ドメイン変更後は、再度Let’s Encrypt証明書の取得が必要です。

Step 6: システム診断

システムの動作状況を確認します。

# /root/linkwarden-diagnose.sh

表示される情報:

サービスステータス
ドメイン設定
HTTPS証明書情報
Docker情報
ポート状態
ディスク使用量

管理スクリプト一覧

スクリプト名	機能	使用例
linkwarden-manage.sh	サービス管理（起動・停止・再起動・状態確認）	# /root/linkwarden-manage.sh start
linkwarden-letsencrypt.sh	Let’s Encrypt証明書取得・更新	# /root/linkwarden-letsencrypt.sh -e [email protected]
linkwarden-change-domain.sh	ドメイン変更	# /root/linkwarden-change-domain.sh -d new-domain.com
linkwarden-diagnose.sh	システム診断	# /root/linkwarden-diagnose.sh

セキュリティグループ設定

以下のポートを開放する必要があります。

ポート番号	プロトコル	用途	必須/オプション
22	TCP	SSH	任意
80	TCP	HTTP	必須
443	TCP	HTTPS	推奨

メモ

ポート80はLet’s Encrypt証明書の取得・更新に必要です。HTTPSのみで運用する場合でも、ポート80は開放しておくことを推奨します。

アプリケーションの具体的な利用方法につきましては、サービス開発元やサービス提供元の公式サイト、Wikiなどで最新情報をご確認ください。

外部リンク

サイト名	URL	説明
Linkwarden公式サイト	https://linkwarden.app/	プロダクト情報・機能紹介
Linkwarden公式ドキュメント	https://docs.linkwarden.app/	技術ドキュメント・インストールガイド
LinkwardenのGitHubリポジトリ	https://github.com/linkwarden/linkwarden	ソースコード・イシュートラッカー
Linkwarden Discord	https://discord.gg/CtuYV47nuJ	コミュニティサポート