最終更新日: 2026年3月10日

テンプレート説明

VPS環境で”すぐ使えるAIエージェント”を実現、環境構築不要で効率的に活用可能

OpenClawは、WhatsApp、Telegram、Discord、Slackなど複数のチャットプラットフォームに接続できる、オープンソースのパーソナルAIアシスタントです。ローカルマシン上で動作し、永続的なメモリ機能により過去の会話やユーザーの好みを記憶し続けることで、より個人に最適化されたAI体験を提供します。ファイルの読み書き、シェルコマンド実行、ブラウザ制御など、システムへの包括的なアクセスを通じて、日常的なタスクの自動化を実現します。

本テンプレートはインストール完了後もサービスは停止状態を維持します。初期設定と適切なセキュリティ対策を完了してから、サービスを起動してください。

スタートアップスクリプトのテンプレートを利用してサーバー作成を行う手順はご利用ガイドを参照してください。

OpenClaw を VPS で利用するメリット

1. 実行環境を切り分けたセキュアな運用が可能

VPS上で稼働させることで、実行環境を個人のPCや家庭内ネットワークから分離することができます。不測の事態が発生した場合でもローカル環境への影響を遮断できます。限定されたVPS環境内に必要最小限のデータと権限のみを配置することで、アクセス制御や運用監視を含めてセキュリティを確保しやすい構成を実現します。

2. 24時間365日稼働する「AIエージェント」として活用可能

ローカル環境(PC)で実装した場合、PCが電源オフやスリープ状態になるとAIエージェントが停止してしまいますが、VPS環境なら24時間365日安定して稼働し続けるため、深夜や外出中でも「常時稼働しているAIエージェント」として活用できます。

3. 開発・検証用途に適した独立環境

開発やテストの段階において、独立した環境でOpenClawの動作や挙動を確認しながら、段階的に機能検証を進めることができます。

4. 環境構築や更新の手間を軽減

従来は手動でのセットアップが必要で、利用には一定の専門知識が求められていましたが、ConoHa VPS byGMOのスタートアップスクリプトを活用することで、環境構築や更新の手間を抑えつつ、最新の状態で利用しやすくなります。

注意

OpenClawは以下の環境での利用について、特に慎重な検討が必要です。

  • 業務メール、顧客情報等の機密データを扱う環境
  • 金融・医療情報など高度なセキュリティが求められる用途
  • 仮想通貨ウォレットがインストールされている環境
  • 本番環境や重要なデータが保存されているシステム
  • インターネットバンキングやオンライン決済を行うシステム
  • アップデート管理や設定変更などの技術的運用が困難な環境

OpenClawはシステムへの高い権限を持つため、適切なセキュリティ対策が必須です。インターネット公開時は本ドキュメントのセキュリティ推奨事項を必ずご確認ください。また、安定した動作には最小2GB以上のメモリが必要です。

仕様

対応OSイメージ

Ubuntu 24.04 LTS

主要ソフトウェア

ソフトウェア名 バージョン ライセンス 用途
OpenClaw Latest MIT License AIアシスタントゲートウェイ
Node.js 24.x MIT License JavaScriptランタイム環境
UFW Latest GPL-3.0 ファイアウォール管理

スタートアップスクリプト情報

項目 説明
アプリケーション利用ポート 18789/tcp (Gateway内部通信・ローカルのみ)
インストールディレクトリ /opt/openclaw
管理スクリプト /root/openclaw-*.sh
初期状態 サービス停止中

その他

最小システム要件

  • CPU: 1〜2 vCPU
  • メモリ: 最小2GB、推奨4GB以上
  • ディスク容量: 20GB以上

ヒント

推奨4GBメモリ構成では、複数エージェントの並列実行、ブラウザ制御、長時間実行など、本格的な業務利用が可能になります。最小2GB構成は軽量な短期利用に限定されます。

事前準備

OpenClawを利用するには、LLMプロバイダーのAPIキーとチャットプラットフォームの接続情報が必要です。本ドキュメントでは、LLMプロバイダーとしてOpenAI、チャットプラットフォームとしてTelegramを使用する手順を説明します。

メモ

OpenClawはOpenAI以外にも、Anthropic(Claude)、Google AI(Gemini)、xAI(Grok)等の多数のLLMプロバイダーに対応しています。また、Discord、Slack、WhatsApp等のチャットプラットフォームも利用可能です。詳細はOpenClaw公式ドキュメントをご参照ください。

LLMプロバイダーのAPIキー取得

ここではOpenAI APIキーの手順を掲載します。以下の手順で取得してください。

  1. OpenAI Platformにアクセス
  2. アカウントにログイン(または新規作成)
  3. 左側メニューから「API keys」セクションを選択
  4. 「Create new secret key」ボタンをクリック
  5. キーに名前を付ける(例: openclaw-production)
  6. 「Create secret key」ボタンをクリック
  7. 生成されたAPIキー(sk-で始まる文字列)をコピーして安全な場所に保存

重要

OpenAI APIキーは一度しか表示されません。必ずコピーして安全な場所に保存してください。APIキーが漏洩した場合、不正利用により予期しない高額請求が発生する可能性があります。漏洩が疑われる場合は、直ちにAPIキーを無効化し、新しいキーを生成してください。

料金について

OpenAI APIは従量課金制です。使用量制限(Usage limits)を設定することで、予期しない高額請求を防ぐことができます。

Telegram Bot Tokenの取得

TelegramでOpenClawを利用するには、Telegram Bot APIトークンが必要です。

BotFatherでBotを作成

  1. Telegramアプリを開く(スマートフォンまたはデスクトップ)
  2. 検索バーで「@BotFather」を検索してチャットを開く
  3. /newbotコマンドを送信
  4. Botの表示名を入力(例: My OpenClaw Assistant)
  5. Botのユーザー名を入力
    • ユーザー名は「bot」で終わる必要があります(例: myopenclaw_bot)
    • グローバルで一意である必要があります(既に使用されている名前は使用不可)
  6. BotFatherからBot Tokenが表示されます(形式: 123456789:ABCdefGHIjklMNOpqrsTUVwxyz)
  7. このTokenをコピーして安全な場所に保存

重要

Telegram Bot Tokenは機密情報です。このトークンを使用すると、誰でもあなたのBotを制御できます。第三者と共有したり、公開リポジトリにコミットしないでください。トークンが漏洩した場合は、BotFatherで/mybots → Botを選択 → 「API Token」→ 「Revoke current token」から無効化できます。

Botの設定(オプション)

Botの外観や説明をカスタマイズできます。

  1. BotFatherのチャットで/mybotsを送信
  2. 作成したBotを選択
  3. 「Edit Bot」を選択
    • 「Edit Description」: Botの詳細説明を追加(ユーザーがBotを初めて開いたときに表示)
    • 「Edit About」: Botの簡単な説明を追加(Bot情報ページに表示)
    • 「Edit Botpic」: Botのアイコン画像を設定

メモ

この時点ではBotにメッセージを送る必要はありません。OpenClawのサービス起動時に、Botとの接続設定(ペアリング)を行います。Bot作成が完了したら、Botのユーザー名(例:@myopenclaw_bot)とBot Tokenをメモしておいてください。

セキュリティ重要

Telegram Botは、デフォルトではペアリング(接続承認)が必要です。OpenClawはデフォルトで「ペアリング方式」を採用しており、初回メッセージ送信時にペアリングコードが発行されます。管理者が承認することで、そのユーザーのみがBotにアクセスできるようになります。

  • Bot名の取り扱い:作成したBotのユーザー名(@で始まる名前)は、信頼できる人以外に共有しないでください。
  • ペアリングコードの管理:ペアリングコードは第三者に知られないよう注意してください。
  • 定期的な監査:OpenClaw Control UIから接続デバイスや実行履歴を定期的に確認し、不審なアクセスがないか監視してください。

OpenClawはファイルの読み書き、シェルコマンド実行、ブラウザ制御など、システムへの包括的なアクセス権を持つため、適切なアクセス制御が必須です。ペアリングプロセスにより、承認されたユーザーのみがアクセスできます。

利用手順

メモ

スタートアップスクリプトにてアプリケーションのインストールが完了するまで数分かかります。
インストール完了後、rootディレクトリに「openclaw-info.txt」というファイルが作成されますのでご確認ください。
ファイルが存在しない場合、作成されるまでしばらくお待ちください。
スタートアップスクリプトの実行状況は、SSH接続後に以下のコマンドで確認できます。

# tail -f /var/log/openclaw-setup.log

重要

セキュリティ上の理由により、テンプレート作成直後はOpenClawサービスが停止状態です。以下の手順に従って安全にサービスを起動し、設定を行ってください。

Step 0: セキュリティグループについて

ConoHa VPS(Ver.3.0)ではサーバー毎にIPアドレスまたはポートでトラフィックを制御するセキュリティグループ(仮想ファイアウォール)が設定されます。本テンプレートをご利用の場合は、予め利用するポートの通信許可設定が必要です。詳細はセキュリティグループを参照してください。

Step 1: VPSへの接続

ConoHaコントロールパネルからSSH接続情報を確認し、ターミナルから接続します。

鍵認証でのSSH接続コマンド例
# ssh -i 秘密鍵ファイルのパス root@VPSのグローバルIPアドレス

セキュリティ重要

SSH接続のセキュリティ強化は必須です。以下の対策を実施を検討ください。

  • 接続元IPアドレスの制限:ConoHaセキュリティグループで信頼できるIPアドレスのみSSH接続を許可
  • 公開鍵認証の設定:パスワード認証ではなく、公開鍵認証を使用
  • 専用SSH鍵の作成:OpenClaw専用の新しいSSH鍵ペアを作成し、既存の鍵の使い回しを避ける

これらの対策により、不正アクセスのリスクを大幅に低減できます。

Step 2: セットアップウィザードの実行

管理スクリプトを使用して、OpenClawのセットアップウィザードを実行します。

# /root/openclaw-manage.sh setup

メモ

以下の手順はOpenClaw 2026.3.7時点の表示内容をもとに記載しています。OpenClawのバージョンによってセットアップ手順や表示内容が変更される場合があります。最新の手順はOpenClaw公式ドキュメントをご参照ください。

セットアップウィザードが起動すると、最初にセキュリティ警告と確認が表示されます:

◆  I understand this is personal-by-default and shared/multi-user use requires lock-down. Continue?
│  ○ Yes / ● No

OpenClawはシステムへの包括的なアクセス権を持つため、この警告を十分に理解した上で「Yes」を選択してください。

次に、セットアップモードの選択が表示されます:

◆  Onboarding mode
│  ● QuickStart (Configure details later via openclaw configure.)
│  ○ Manual

初めてOpenClawを利用する場合は「QuickStart」を選択することを推奨します。QuickStartでは最小限の設定で素早く起動し、詳細な設定は後からsudo -u openclaw openclaw configureコマンドで行うことができます。

QuickStartを選択すると、Gatewayの設定サマリーが表示されます:

◇  QuickStart
│  Gateway port: 18789
│  Gateway bind: Loopback (127.0.0.1)
│  Gateway auth: Token (default)
│  Tailscale exposure: Off
│  Direct to chat channels.

QuickStartモードでの設定項目

QuickStartモードでは、以下の項目を順に設定します。

1. LLMプロバイダーの選択とAPIキー

Anthropic、OpenAI、Google等の多数のプロバイダーから選択します。本ドキュメントでは「OpenAI」を選択します。

続いて認証方式の選択が表示されます。本ドキュメントでは「OpenAI API key」を選択します。

◆  OpenAI auth method
│  ● OpenAI Codex (ChatGPT OAuth)
│  ○ OpenAI API key
│  ○ Back

次にAPIキーの提供方法が表示されます。本ドキュメントでは「Paste API key now」を選択します。

◆  How do you want to provide this API key?
│  ● Paste API key now (Stores the key directly in OpenClaw config)
│  ○ Use external secret provider

事前準備で取得したAPIキーを入力してください。

APIキー入力後、デフォルトモデルの確認・変更画面が表示されます。本ドキュメントでは「Keep current」を選択します。モデルは後からsudo -u openclaw openclaw configureで再設定できます。

◆  Default model
│  ● Keep current (openai/gpt-5.1-codex)
│  ○ Enter model manually
│  ○ openai/gpt-4o-mini
│  ○ ...

メモ

APIキーは安全に管理してください。OpenClawはこれらの認証情報を使用して外部AIサービスと通信します。使用量に応じてAPIプロバイダーから課金されますので、利用状況の監視を推奨します。

2. チャットプラットフォームの選択と接続情報

Telegram、Discord、Slack、WhatsApp等から選択します。本ドキュメントでは「Telegram (Bot API)」を選択します。

続いてBot tokenの提供方法が表示されます。本ドキュメントでは「Enter Telegram bot token」を選択します。

◆  How do you want to provide this Telegram bot token?
│  ● Enter Telegram bot token (Stores the credential directly in OpenClaw config)
│  ○ Use external secret provider

事前準備で取得したTelegram Bot Tokenを入力してください。

3. Web検索プロバイダーの選択

Perplexity、Brave Search等から選択できます。本ドキュメントでは「Skip for now」を選択します。後からsudo -u openclaw openclaw configure --section webで設定できます。

◆  Search provider
│  ● Perplexity Search
│  ○ Brave Search
│  ○ Gemini (Google Search)
│  ○ Grok (xAI)
│  ○ Kimi (Moonshot)
│  ○ Skip for now

スキル(Skills)の設定

チャットプラットフォームの設定とWeb検索の設定が完了すると、OpenClawが使用できる「スキル」(機能)の設定画面が表示されます:

◇  Skills status
│  Eligible: 4
│  Missing requirements: 40
│  Unsupported on this OS: 7
│  Blocked by allowlist: 0
│
◆  Configure skills now? (recommended)

メモ

表示されるスキル数はOpenClawのバージョンや環境によって異なります。

この画面は、OpenClawが利用可能なスキルの状態を示しています:

  • Eligible – 現在利用可能な標準搭載の基本スキル(ファイル操作、テキスト処理等)
  • Missing requirements – 追加の依存関係や外部サービスとの連携が必要なスキル
  • Unsupported on this OS – このOS環境では動作しないスキル
  • Blocked by allowlist – セキュリティ設定で明示的にブロックされているスキル

メモ

ウィザードの「(recommended)」について:この表示は、通常の利用において標準搭載の基本スキル(Eligible)を有効化することを推奨する意味です。これらの基本スキルはOpenClaw本体に含まれており、比較的安全に利用できます。

初回セットアップでの推奨設定

初めてOpenClawを利用する場合:

ウィザードで「Yes」を選択すると、スキルの依存関係インストール画面が表示されます。スペースキーで「Skip for now」を選択してスキップしてください。

◆  Install missing skill dependencies
│  ◻ Skip for now (Continue without installing dependencies)
│  ◻ 🔐 1password
│  ◻ 📰 blogwatcher
│  ◻ ...

「Skip for now」を選択後、一部のスキルで外部サービスのAPIキー設定を個別に確認されます。本ドキュメントではすべて「No」を選択します。

◆  Set GOOGLE_PLACES_API_KEY for goplaces?
│  ○ Yes / ● No

この設定により、標準搭載の基本スキル(Eligible)のみが有効化され、追加のスキルマーケットプレイスからのインストールは行われません。

セキュリティ重要

ClawHub(スキルマーケットプレイス)からの追加スキルインストールは推奨しません。

2026年2月、ClawHubで341個以上の悪意あるスキルが発見されました。これらは以下のような被害をもたらします:

  • 仮想通貨ウォレットの秘密鍵窃取(仮想通貨関連スキル111個が悪意あるもの)
  • Atomic Stealer(AMOS)マルウェアのインストール
  • ブラウザパスワード・システム認証情報の窃取

特に避けるべきカテゴリ:仮想通貨ユーティリティ、YouTubeツール、Polymarket向けボット、自動アップデーター

標準搭載の基本スキルのみで運用することを強く推奨します。追加のスキルが必要な場合は、公式ドキュメントを確認し、ソースコードを精査した上で、自己責任でインストールしてください。

後からスキルを管理する方法

セットアップ後、スキルは以下のコマンドで管理できます:

# 利用可能なスキル一覧を表示
# sudo -u openclaw openclaw skills list

# 特定のスキル情報を確認
# sudo -u openclaw openclaw skills info <skill-name>

# スキルの有効化/無効化
# sudo -u openclaw openclaw skills enable <skill-name>
# sudo -u openclaw openclaw skills disable <skill-name>

# 対話形式でスキルを設定
# sudo -u openclaw openclaw configure skills

Hooks(フック)の設定

スキル設定が完了すると、Hooksの設定画面が表示されます:

◆  Enable hooks?
│  ◻ Skip for now
│  ◻ 🚀 boot-md
│  ◻ 📎 bootstrap-extra-files
│  ◻ 📝 command-logger
│  ◻ 💾 session-memory

Hooksはエージェントコマンド実行時に自動的にアクションを実行する機能です。初回は「Skip for now」をスペースキーで選択してスキップしてください。後からsudo -u openclaw openclaw configureで設定できます。

Gateway serviceの確認

Hooks設定後、Gatewayサービスの状態確認画面が表示されます。本ドキュメントでは「Restart」を選択します。

◆  Gateway service already installed
│  ● Restart
│  ○ Reinstall
│  ○ Skip

Bot(AIアシスタント)の起動方法選択

Hooks設定が完了すると、OpenClawの起動方法を選択する画面が表示されます:

◆  How do you want to hatch your bot?
│  ● Hatch in TUI (recommended)
│  ○ Open the Web UI
│  ○ Do this later

ここでは「Do this later」を選択してください。セットアップ完了後、次のStep 3でサービスを起動し、SSHトンネル経由でダッシュボードにアクセスします。

メモ

セットアップ後はsudo -u openclaw openclaw configureコマンドで設定を変更できます。

Step 3: サービスの起動とTelegram Botペアリング

セットアップが完了したら、サービスを起動します。

# /root/openclaw-manage.sh start

起動後、SSHトンネルのコマンドとトークン付きWebUI URLが表示されます。次のStep 4でダッシュボードにアクセスする際に使用しますので、URLをメモしておいてください。

Telegram Botとのペアリング(必須)

Telegram Botを使用する場合、初回メッセージ送信時にペアリング(接続承認)が必要です。

  1. Telegram Botにメッセージを送信

    Telegramアプリで、事前準備で作成したBotを検索し、チャットを開きます。

    /start

    または、任意のメッセージ(例:「Hello」)を送信します。

  2. ペアリングコードを受信

    Botから以下のようなメッセージが返信されます:

    OpenClaw: access not configured.
    
    Pairing approve telegram ABC123
    

    このペアリングコード(例:ABC123)をメモします。

  3. VPS上でペアリングを承認

    SSH接続しているターミナルで、以下のコマンドを実行します:

    # sudo -u openclaw openclaw pairing approve telegram ABC123
    # (ABC123の部分を実際のペアリングコードに置き換える)

    成功すると、以下のようなメッセージが表示されます:

    Approved telegram sender 123456789
  4. Telegramで確認

    あなたのTelegramアカウントとBotの接続が確立され、通常の会話が可能か確認してください。

Step 4: ダッシュボードへのアクセス

OpenClawのダッシュボードはセキュリティのためVPS外部に公開されていません。ご自身のPC(ローカルマシン)からSSHトンネルという安全な経路を経由することでアクセスできます。

メモ

以下のコマンドはVPSサーバー上ではなく、ご自身のPC上のターミナル(macOSのターミナル、WindowsのPowerShell等)で実行してください。

ご自身のPCのターミナルで以下のコマンドを実行し、SSHトンネルを確立します。

# ssh -L 18789:localhost:18789 root@<VPSのIPアドレス>

コマンド実行後、ターミナルが接続待機状態になります。この状態を維持したまま、Step 3でメモしたトークン付きWebUI URLをブラウザで開いてください。

URLが不明な場合は、VPSに接続しているターミナルで以下のコマンドで確認できます。

# /root/openclaw-manage.sh dashboard

表示されたURLをローカルブラウザで開いてください。

メモ

認証トークン情報は /root/openclaw-ui.txt に保存されています(権限600)。必要に応じてこのファイルから確認できます。SSHトンネルを使用する場合、ポート80・443を外部に公開する必要はありません。

Step 5: システム診断

システムの動作状態を確認します。

# /root/openclaw-diagnose.sh

このスクリプトは以下の項目を診断します:

  • ホスト名とIPアドレス
  • Node.jsとOpenClaw CLIのバージョン
  • サービスの稼働状態
  • ファイアウォール設定
  • ポートのリスニング状態

バージョンアップ手順

OpenClawは活発に開発が進められており、定期的にセキュリティ修正、バグフィックス、新機能が提供されます。特にセキュリティ脆弱性の修正が含まれる場合は、速やかなアップデートを強く推奨します。

重要

バージョンアップ前に必ず以下のバックアップを取得してください:

  • 設定ファイル: ~/.openclaw/openclaw.json
  • 認証情報: ~/.openclaw/credentials/
  • エージェント設定: ~/.openclaw/agents/
  • ワークスペース: ~/clawd/

セキュリティ脆弱性の修正が含まれる場合は、速やかにアップデートを適用してください。

方法1: 公式インストーラーを使用(推奨)

最も安全で確実な方法は、公式インストーラーを再実行することです。既存のインストールを検出し、適切にアップグレードします。

# 1. サービスを停止
# /root/openclaw-manage.sh stop

# 2. 公式インストーラーを実行(オンボードウィザードをスキップ)
# curl -fsSL https://openclaw.ai/install.sh | bash -s -- --no-onboard

# 3. システム診断を実行
# sudo -u openclaw openclaw doctor

# 4. サービスを起動
# /root/openclaw-manage.sh start

方法2: npmコマンドによる更新

npmを使用して更新できます。

# 1. npmで最新版をインストール
# npm install -g openclaw@latest

# 2. サービスを再起動
# /root/openclaw-manage.sh restart

# 3. サービスの状態確認
# /root/openclaw-manage.sh status

更新後の確認手順

# 1. バージョンの確認
# sudo -u openclaw openclaw --version

# 2. ヘルスチェック
# sudo -u openclaw openclaw health --json --verbose

# 3. セキュリティ監査
# sudo -u openclaw openclaw security audit

# 4. サービスの状態確認
# /root/openclaw-manage.sh status

# 5. Control UIへのアクセス確認
# /root/openclaw-manage.sh dashboard

メモ

sudo -u openclaw openclaw doctor は設定の移行、非推奨設定の検出、セキュリティ監査、ゲートウェイサービスの設定確認を自動的に行います。アップデート後は必ず実行してください。問題が発生した場合、このコマンドの出力が解決の手がかりになります。

トラブルシューティング

アップデートが失敗する場合

# 1. 詳細なログを確認
# /root/openclaw-manage.sh logs

# 2. doctorを再実行
# sudo -u openclaw openclaw doctor

サービスが起動しない場合

# サービスの状態確認
# /root/openclaw-manage.sh status

# 設定ファイルの検証
# sudo -u openclaw openclaw doctor

# サービスの再起動
# /root/openclaw-manage.sh restart

設定が引き継がれない場合

# 設定の自動移行を確認
# sudo -u openclaw openclaw doctor

# 手動で設定を確認
# cat ~/.openclaw/openclaw.json

管理スクリプト一覧

スクリプト名 機能 使用例
openclaw-manage.sh セットアップウィザード # /root/openclaw-manage.sh setup
openclaw-manage.sh サービス起動 # /root/openclaw-manage.sh start
openclaw-manage.sh サービス停止 # /root/openclaw-manage.sh stop
openclaw-manage.sh サービス再起動 # /root/openclaw-manage.sh restart
openclaw-manage.sh ステータス確認 # /root/openclaw-manage.sh status
openclaw-manage.sh ダッシュボード情報表示 # /root/openclaw-manage.sh dashboard
openclaw-manage.sh ログ表示 # /root/openclaw-manage.sh logs
openclaw-diagnose.sh システム診断 # /root/openclaw-diagnose.sh

セキュリティグループ設定

セキュリティグループで以下のポートを開放してください。

ポート番号 プロトコル 用途 必須/オプション 推奨設定
22 TCP SSH(管理用) 任意 接続元IP制限を強く推奨

セキュリティ重要

OpenClawは、Discord、Slack、Telegram等のAPIへのアウトバウンド接続のみを使用します。不要なポートは開放しないでください。

アプリケーションの具体的な利用方法につきましては、サービス開発元やサービス提供元の公式サイト、Wikiなどで最新情報をご確認ください。

2026年3月10日以前にお申込みの方へ

2026年3月10日のスタートアップスクリプト更新により、以下の変更が行われました。既存環境をお使いの方は内容をご確認ください。

主な変更点

項目 変更前 変更後
実行ユーザー root openclaw(専用ユーザー)
サービス管理 systemd system service systemd user service
WebUI アクセス https://<逆引きドメイン> または SSH トンネル経由 SSH トンネル経由 http://localhost:18789
Nginx あり(リバースプロキシ) なし
SSL 証明書 自己署名 + Let’s Encrypt 対応 なし(不要)
開放ポート 22, 80, 443 22 のみ
管理スクリプト manage / diagnose / letsencrypt / change-domain manage / diagnose

廃止された管理スクリプト

以下のスクリプトは新バージョンでは提供されません。旧バージョンの環境では引き続き使用可能ですが、新規環境への移行をお勧めします。

スクリプト名 機能 使用例
openclaw-letsencrypt.sh Let’s Encrypt SSL証明書取得 # /root/openclaw-letsencrypt.sh -e [email protected]
openclaw-change-domain.sh ドメイン変更 # /root/openclaw-change-domain.sh -d new-domain.com
サイト名 URL 説明
OpenClaw公式サイト https://openclaw.ai/ プロダクト情報・最新ニュース
OpenClaw公式ドキュメント https://docs.openclaw.ai/ 技術ドキュメント・設定ガイド
Getting Started Guide https://docs.openclaw.ai/start/getting-started 初心者向けセットアップガイド
OpenClawのGitHubリポジトリ https://github.com/openclaw/openclaw ソースコード・イシュートラッカー